とても残念なスカイツリー 東京ソラマチのディレクション

テレビなどでも報道されているように、スカイツリー、東京ソラマチがオープンしてお客さんが押し寄せているが、周りの商店には人々は足を運ばず、ソラマチが満員で入れなかった人が「しかたなく近くの店に流れる」という状況のようです。
このことにはガッカリします。
スカイツリーができる事で街全体が再活性するように真剣にディレクションする人間を立てていなかったのでしょうね。
「自分だけが潤えばいい」という考えで店舗毎の似非ディレクションをしていると、日本の町と文化は滅びてしまう。スカイツリーは、過去にさんざん失敗してきた町おこしの事例と同じ事を繰り返しています。
スカイツリー/東京ソラマチは、「一人勝ち」の発想から抜け出せる絶好の機会を、自ら捨ててしまった気がして本当に残念です。
私が携わっていた頃のソニーや現在の緑化関連の仕事には「一人勝ち」の発想はありません。
過去のソニーでは、「日本のエレキ製品の品質を世界に広める」であったし、緑化の仕事は「個人邸の緑化の集まりが町の景観をつくる」というものです。
「個」が潤うことで「全体」が潤う。そういう考えが必要になっている事を日本全体に広めなければなりません。