上手くいかない時は、原点に戻ってみよう(つづき20代〜)

<上手くいかない時は、原点に戻ってみよう(10代からさかのぼってみよう)の続き>

大学卒業後、広告プロダクションに就職した。広告制作の現場で修行する意味での就職先だった。個人の作家活動の仕事も平行してやっていたので寝る時間は本当に少なかった。でも、この時期はあまり充実した感じは無かった。
高校の時から思っていた原点といえる「人々にワクワクする夢を与えたい。日本をもっとカッコいいデザインで溢れさせたい。大きくなっても遊びを忘れない人で溢れる日本にしたい」ということから、どんどん離れて行っている焦りばかりだった。早くこの場を飛び出したかった。 だから、次の就職先も決めないままその会社を辞めた。結婚して間もない、私生活もあまり上手くいってなかった27才。


私は、高校生の頃にワクワクする夢をもらい、それ以降の私の生き方の原点となる「人々にワクワクする夢を与えたい。日本をもっとカッコいいデザインで溢れさせたい。大きくなっても遊びを忘れない人で溢れる日本にしたい」
といことを考えさせてくれたソニーに、ちょっとした手紙を送った。
でも、まだ仕事のキャリアも実績も何も無かったから手紙に書いたことは、年俸の提示だった。
「この年俸にあたる仕事を私はさせていただける」という内容だった。
私が提示した年俸は、以前勤めていた会社の倍の金額だった。
コネも何も無いソニーから、この手紙に反応など有る訳が無いと思いながらソニーの人事宛に送った。

3ヶ月後、これは本当に運が良かったとしか言えない。
ソニーの宣伝部長から直接電話がかかってきた。
面接を一度受け、ソニー社員となる事になった。

私の生き方の原点を考えるきっかけになった会社に、ちょっと回り道をしながらも到着することとなった。

ソニー時代のことは次に書こう>