上手くいかない時は、原点に戻ってみよう(つづき40代〜会社設立)

<上手くいかない時は、原点に戻ってみよう(30〜40代ソニー時代)の続き>


2009年 23年間つとめたソニーを辞めた。49才
次の就職先が決まっていたわけではない。次の就職先を求める気もなかった。
私ができる社会に対して意味の有ることは何だろう。ということをずっと考えるのだが明確なものは出てこなかった。
ある日、部屋の整理をしていたら、昔の作品のファイルや仕事の資料ファイルに目が止まりしばらく見ていたのだが、そこには、自分がすっかり忘れていたちょっと生意気でけっこう大胆なことを一生懸命やっている若者の姿があった。 自分が制作した作品が社会に対して意味を持った時が確かにあったことを思い出した。
時代は変わり、歳を重ねたが、もう一度そこに戻ることが次へのスタートだと思えた。
高校生の時に思った「人々にワクワクする夢を与えたい。日本をもっとカッコいいデザインで溢れさせたい。大きくなっても遊びを忘れない人で溢れる日本にしたい」という原点を、今の自分の解釈で形有るものにし、提案して行く活動をしようと思った。
そして、「人と自然を結びつけるクリエイターユニット 屋上と緑と」を設立した。
「人と自然を結ぶ」というテーマは、すぐに決まった。
なぜなら、人と自然が結ぶついた環境で育ったことで今の私が在るからです。
これは、私の生き方の原点だからです。


会社は、設立1年弱、なかなか思ったようには行きませんが、
(株)屋上と緑と の企業ポリシー
「私たちは“自然”との関わり方を再認識するためのデザインを提供し
 豊かな心を社会が取り戻すことに貢献します。」
この会社の原点を大切にしていこう。