芝桜1250本の植栽を、1人でやってみて学んだ事





「別荘の土手を芝桜で埋めたい」という依頼を受け、約70�に1250本の芝桜を植栽する作業を、1人で行った。4日間の作業となり相当しんどい作業となった。
この作業は、とにかく規則正しく苗を植込むということに尽きる、とても単純な作業の繰り返しです。しかし、黙々と殆ど休む事なく作業を続けるうちに頭の中の思いがどんどん変化していったのです。
はじめは、依頼主の期待に添う事を考えての作業でした。ところが、近隣の人から「芝桜、楽しみですね」と声をかけられたその時に「依頼主だけでなく、このエリアに住む人達にも喜んでもらえる仕事なんだ」と思うようになります。 多分、来春からこの家は「芝桜の家」と呼ばれるようになるのだと思います。 そして、この場所にある信号は、「芝桜のところの信号」と呼ばれるようになる。
こう考えると、環境デザインというものの考え方が少しかわってきました。
環境デザインというと、エリア全体をまとめた計画というのが通常の考え方だが、“個”のデザインがエリア全体のデザインに影響を与え自然に広がっていく。という考え方の方が住民の人達に受け入れられ成長して行くのではないかという気がしました。
この考え方から、いろいろなアクションをおこせる可能性が見えてきました。            
                                            


残った芝桜は、このプランターに入れて植えて玄関先に置く