商品の値段と品質

世の中のすべての商品の値段がどんどん安くなっていく。
それにともない、品質は確実に落ちている。

先日、京都の金物商品を作る老舗の商品が、以前購入した物と同じなのになぜか作りが“あまい”のです。
微妙な違いなのだが、商品が発するクオリティが何か違うのです。
本店に問い合わせたところ、「百貨店に卸しているものと本店で販売しているものとでは製造場所が異なる。本店のものは本店の職人が作り、百貨店の物は別の場所で作っている。」という話しをしてもらえました。
理由は、値付けの関係でしかたないと言うことでした。
こうやって、いい物が世の中から姿を消していくのだなと思うと、世の中は進歩どころか後退しているように感じます。
前述の京都の店の人が「・・同じように作るようにしているのですが、やはり違って見えますか、、」と、寂しそうに話されていました。
こういうことを、有名なブランド品でさえ感じます。
「物の値段には、それ相当の理由がある」ということをちゃんと見極められる目をみんなが持たないと、世界中のいい物はどんどん無くなってしまいます。

「高いものは、いい物」では無いですよ。
「いい物は、高い」「おいしい物は、高い」です。
「安い物は、それなりに良く、それなりにおいしい」のです。
このことは、昔からそして今もこれからも絶対かわらないこと。変わってはならないことです。