私のデザインの源泉<私の里山「とにかく西に行こう!」という遊びの記憶>

小学生の時、私たちの遊び場はたいてい屋外になるわけですがその範囲は、
かくれんぼにしても鬼ごっこにしても町中がフィールドでした。
ある日、いつもの5〜6人が集まり何して遊ぼうかとなった時、
「今日は、とにかく西に行こう!」という話しになりました。
畑も横切る、田んぼも横切る、川も横切る。家と家の間の軒先を通り抜ける、他人の家の庭も横切る、他人の家の中も横切る(どの家も当時は鍵なんかかけていなかった)、塀を越える、、、
そうして隣町まで行き着いた時、さすがに顔も見た事の無い他人の家を通り抜けるわけにはいかなくなり、この冒険は終了しました。
当時の大人はこんな子供たちの"大冒険”を笑って見ていた。
今、そんな場所はあるのだろうか。
私の里山の記憶は、とてもオープンな場所だった